忘れっぽい天使

コインランドリーに住みたい、海を見たい、高速の灯りを一つずつなぞりたい、平らな街を歩きたい、一番似合うパーカーを着たい、大きいお風呂に入りたい、柔らかいパジャマに包まれたい、暖かい手で背中をさすられたい、いらないものを捨てたい、一張羅だけを持ちたい、スープを飲みたい、生花を飾りたい、しっくり来るヒールを履きたい、月曜日を愛したい、良い詩を書きたい、良い曲を作りたい。

望みは尽きることなく、小さなものを叶えたって大した意味はないことを知っている。わかっている。日々思春期みたいな苛立ちと寂しさが渦巻いていて、いつかは私だってと管を巻いている。ダセー!

 


Kaho Nakamura SING US - Wasureppoi Tenshi / Sono Inochi [live ver]

忘れっぽい天使

忘れっぽい天使

  • 中村佳穂
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

死んでしまいたい、あるいは、事故にあったり、怪我をしたりしたほうがましだと思うことは異常で、健康な心であればそんなことは思わないらしい。Twitterで見かけたり、友達に言われたりした。俄には信じがたい。みんなこういう気分になりながら生きているんだと思っていたけど、健康な心で生きるってどんな感じなんだ、それとも、私がひ弱なだけで、やっぱりこの状態が健康なのか?

はやく消えてなくなりたいというのがデフォルト。最近は特に酷くて、あーなんか2年前くらいもこんな感じだったかも、と思う。人としての成長がなく、繰り返しているっぽい。考えども考えども根本を解決しようという意思がそもそもないのかもしれない。悲しい気持ちになりたくてなっているんだと思う。

 

自分のことがいつまで経っても薄ぼんやりわからなくて、でもやっぱり、私だって、「死にたい」じゃなくて「元気になって生きたい」だよなあ、と思って、風呂場でちょっと泣いた。布団に潜って、生きたいなあ、生きたいなあと思ってまた泣いた。