泥棒

秒速五センチメートルが好きだった。昔はコスモナウトが一番好きだったのに、今見たら3話、秒速五センチメートルが1番好きだ、と思った。自己投影もいいところだ。生活しているだけで、悲しみがそこここに積もる。積もる。

なんとなく遠くを見つめて毎日が過ぎていく。時間が無くなるのがいやで、日々寝るのが遅くなってしまう。実は今まで試用期間だったんだけど、それが終わる。晴れて正社員、晴れて残業、晴れて責任負いまくり。親が一人暮らしの街に遊びに来て、いい街だねって言ってくれたけど、私はまだ全然好きになれなくて、いやわかってる、喫茶店がいっぱいあって、文化施設もあるし、図書館は素敵だし、いい街だけど、この街の車はどいつもこいつも急いでて、いやになっちゃうよほんと。そんなことくらいで嫌いになってしまう、いい街でも、そんなことばかり目についてしまう。

部屋の雑さと考え事の雑さは比例していると思う。なにもかも放り投げた部屋、適当に曖昧に片づけている私の頭の中をそのまま出したような姿だなあ。果たせなかった約束がたくさんあった気がする、だけど、それが何だったかももう思い出せないのだ。それがとても悲しい。自分勝手なこと、今までたくさんしてきたけど、こんなにたくさん人の事殴ったんだからどっかで自由に幸せになんて、なれるわけないのでは。

 


Climb The Mind "泥棒"

 

書きたいこと沢山あった気がする、頭の中では浮かぶのに、もう、言葉にできなくなってた。