ゆくえ

始まりの季節メイクスミーサッド、始まりの季節メイクスミーサッド。飲酒しないタイプの華金。自転車5分の元本屋のブックカフェに行って、アイスコーヒーに手作りプリン、プリンが欠けてしまったからとオマケで付けてくれたクッキーで乾杯でした、華金だなぁ。一通り本棚を眺めて、福永武彦が置いてあるとはしゃいで、結局目の前にあった西加奈子を読んだ。珍しく。1時間半ほど居座って、ラップと入浴剤を買って帰った。金曜日のために働いてるって本気で思えちゃう日だ、すごく良い。

仕事は大変じゃないけど毎日不安。不安なだけだ、でもどうしたらそれを払えるか分からないから、とりあえず頑張るしかない。毎日すごく暑くて、頭にもやがかかっている。痛む胃を抑えながら、大丈夫大丈夫、今日こそ大丈夫きっと大丈夫と唱えながら、変な笑顔で出勤する。楽しくなるまで頑張りたい。それっていつだろう。あと少しかな、まだまだなのか、分からないけど、毎日あっという間。

一人暮らしももう五年目、今更大変とか辛いとか思うことなんてないと思っていたけど、やっぱり大学生の時とは違う。全然違う。毎日これだけの責任を感じて生きてる大人たちはすごい。私はだめだなぁ、全然まだまだだめなのよ。日々の機微を話す相手がいないこと、たったそれだけのことがこんなに虚しくて不安にさせる。自分はこんなに話好きだったかなと思う。仕事以外のことであれこれ悩むのは馬鹿らしいけど、けっこう深刻みたい。毎日部屋でどうにもならない思いを唸ってる。早くよくなりますように。明日には治っていますように。

来週の金曜日は銭湯に行きたい。タオルとシャンプーを持ってふざけた出勤をして、真面目に働いて、仕事をぜーんぶ済ませて、大きい湯船に浸かりたい。コーヒー牛乳を飲んで、自転車で帰ろう。汗をかかないようにゆっくり、景色を見ながら帰りたい。来週も晴れますように。早くよくなりますように。明日には治っていますように。

 

 

ゆくえ

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