ぼくたちの失敗

バンドの呪いがすっかり解けてしまった。

就職活動をするにあたって、去年の8月に始めたバンドのライブ活動をお休みすることにした。4月15日を以てお休み。恥ずかしながら、それ以来キーボードをケースから出してすらいない。でも全然大丈夫。音楽をしなくても生きていけた。衝動に駆られることもなかった。劣等感と不完全燃焼感で、ずっとバンドがしたくて仕方なかったのに、ある程度満足出来てしまえばこんなもん。離れようと思えば離れられるものだ。

 

でも、今週末2つのライブを見た。

一つが19日。心斎橋pangeaで、ホロ、LONE、裸体、ゆれる。

 

ホロは全然知らない状態で行ったんだけどかっこよかった…、先入観が全然ないからこそ素直に聴けた。見た目がシュッとしてていかつくて、ホロギャルもたくさんいたんだけど、自分がいかにいつもそういう先入観に振り回されてるかがわかってしまってちょっと辛かった。目から鱗。誠実なライブでした。一番手だったけど最初から全力で気持ちよかった!

 

二番目のLONEは一度見たことがあったのでわくわくしてたけど、期待通りのライブでかっこよかった。前のライブで晩鐘という曲を聴いて印象に残ってたので聞けないかなーと思ってたけど、聴けなくて残念…。でも革命灯の曲もいくつかやってくれて、知ってる曲が多かった、あとマリッジグルーという曲がすごく好きだった!やっぱり演奏も歌も本当に上手でかっこいい…また観たい。

 

三番目は裸体!もう3回目?裸体は本当にずっと音源も聴いてる、私の絶対的なヒーローで、原動力。新曲の何処までも、コーリング生で聴けて本当にうれしい。何処までものMVを何回自分と重ねたことか…。裸体は仲良さそうで、ほんとに楽しそうで見てて楽しい。かっこいい。何回でも引っ張り上げてくれる裸体の歌が本当に好き。ペーターさんがスプサマの新しいTシャツ着てた。愛だなー。もう裸体については何をどれだけ書いても伝えきれない気がします。

 

トリはゆれる。初めて見たけどかっこよかった…圧倒された。音源も聴いてはいたけど、ライブがすごかった。世界があるバンドはかっこいいですね、引き込まれるね。BPMの前に「トラッシュアンドマイヤングハーツ!」って言って始めてて、愛だなー。スプサマも見てみたいです。アンコールが本当にかっこよくてあっという間で、もっと見たい!と思った。ゆれるはやっぱりファンも多かったです。

そして超ラッキーなことにあみさんのピックをゲット…恐れ多い…

全バンド爆音で記憶に残るライブになりました。行ってよかった。

 

ドーズ

ドーズ

  • ゆれる
  • ロック
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes

 

 

21日が難波のタワレコで、カネコアヤノのライブ。CDは他で買ってしまったのでサイン会には行けなかったけど、ライブだけでも最高だった…30分くらいの短い時間だったけど、たくさん歌ってくれた。長い髪を揺らして、小さい体で大きな声を出していた。かわいいのに、お客さんの方を目を剥いて見ながら歌ってた。タワレコがすごく静かで、みんなカネコアヤノに集中してた。すごい。MCは苦手だそうで、あまりしゃべらなかったけど、それもよかったというか、歌で全てを語ってた。ずっとずっとひかれあいについてきたDVDを見て、なんてかっこいいライブをする人なんだと思ってたけど、実物はもっとすごかった。まぎれもなくロックスター。バンドセットも見てみたい。

 久しぶりに家に帰ったら通販からカネコアヤノのライブCDとさよーならあなたが届いていたので、ずっと聴いている。

 

私は時折、自分の感受性はもう死んでしまったのではないかと不安になる。何にも感動できない時期が来て、ああわたしはもう終わった、ピアノガールのライブで泣いていた私ではないのだ、変わってしまったんだ、と思う。そして、それを試すように大好きな人のライブへ行って、大丈夫だ私はまだ終わっちゃいない、琴線は切れていない、と安心する。こんなことに使われる音楽はいい迷惑だ、でもそれには感動出来るんだからやっぱりそれが本当だ。

まだやりきってなんかいないし何も終わっていない。バンドの呪いはすっかり解けてしまったと思っていたけど、今初めてライブがしたくてしたくてどうしようもない。離れようと思えば離れられる、はずだったのに。こんなはずじゃなかった、こんなはずじゃなかったんだけど、今は、 こんなはずじゃなかった日々が最高にラブい。

 

 

ぼくたちの失敗

ぼくたちの失敗

  • ナードマグネット
  • ロック
  • ¥150
  • provided courtesy of iTunes

 

 

 

今はバタバタしているけど、落ち着いたらすぐ動き出せるように準備をしておきたい。それまで、琴線が切れたりしないように、自分の感受性は大事に守っていきたい。長い!以上!

 

 

2007