ひとりだけ

離れがたい。

色んなところへ行くたびに、離れがたい地も人も増えていく。

大事なものって減っていくのでは???

 

保育園からの幼なじみに東京で会った。あんなこともこんなこともあったねみんな変わらないねって言い合って、そうやって立ち返る場所があることは、すぐに自分を見失ってしまう私にとってはすごく嬉しい。偶然高校の時の担任の先生からラインがきて電話も出来て、とっても楽しい。愛。好きな人が多すぎる。

 

昨日の面接の傷が大きすぎて、今日は開き直っていた。獺祭の美味しさについて語っている時、思い出しヨダレが出そうだった。早く風邪を治して美味しいお酒と美味しいご飯が食べたい。今日から数日は実家、やっとゆっくり寝れる。

 

ジェットスターで東京まで行った。安い。バスより安いかも。でも、耳の奥が裂けそうなくらい痛かった。痛いのは耳より心だなんて誰にでも言えるような安いポエムだ、それでも言いたくなるほど、どこかを離れるたびに痛い。

21時半過ぎのあずさ何号はだんだん人が減っていく、車窓の明かりも減っていく。空港で、自分の荷物が流れてくるのを待っているときに似ている。

...と思ってたら、最寄りの三つ前くらいでメチャクチャ綺麗に光るビニールハウス群を発見。ロマンチック(?)

 

君がいないこと、君とうまく話せないこと、君が素敵だったこと、いやいやそう言わずに、私が好きな人たちにはこれからも素敵でいてほしいしね、

あまりにも遠すぎる東京。大阪も高知も長野も愛しいし、それぞれ愛しい人がいる。一切の距離こそが憎くて悲しくて愛しい。

 

ひとりだけ

ひとりだけ



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